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  • 執筆者の写真HIKO HYAKUSOKU

多くの女性の夢である、バストアップの美容外科について、本当に正しい情報を、詳述します。

#豊胸術とリスク---未だに絶対安全な豊胸術はない

以下に我が国における豊胸術の時代変遷について、概略説明しておきます。

 

1.     パラフィン、ワセリン、シリコンジェル注入の時代:戦後の日本では、異物の注入による豊胸術が半ば闇で行われ、異物もパラフィン・ワセリンなどの炭化水素からシリコンジェルに至り、シコリの形成や変形、異物の皮膚への染み出し、#自己免疫疾患であるヒト・アジュバント病の罹患などの惨害を遺しました。

 

2.     シリコンバッグの時代:1980年頃からは、シリコンジェルをシリコンラバーなどのバッグに封入したバッグプロテーゼが市販され、腋窩部や乳房下部から挿入されました。しかし、カプセル形成によるシコリや破裂、劣化によりシリコンジェルの注入と同様な後遺症が発生することもありました。

 

3.     生食バッグの時代:1990年代は、生理食塩水バッグ(生食バッグ)が世界を席巻しました。しかし、感触が悪い、外力や気圧の急変で破潰しやすいなどの欠点から、長くは続きませんでした。

 

4.     コヒーシブ・シリコンバッグの時代:2000年頃からの主流は、バッグが破れても内容物が流出し難い「コヒーシブ・シリコンバッグ」が用いられるようになりました。

 

以下は現在進行中の豊胸術と術後障害です。


5.    高度化された#脂肪注入の時代:21世紀に入り、脂肪細胞の生着率を上げるための、種々の高度化された自家脂肪注入法が開発されました。その一つは、米国のコールマンによる、細分化された自家脂肪の散在化する注入法であり、1か所に大きな塊を作らないという目的があります。もう一つは日本の吉村(自治医大教授)による、脂肪幹細胞を添加する方法です。さらに、最近では、ナノファット、コンデンスリッチファットなどと言う、精製して液体のようにした物を注入して、幹細胞が脂肪増殖に貢献することを、期待した方法も行われているようです。

 

6.  その他:しかし、一部でハイドロジェルの注入やハイドロジェルバッグの埋入、正しくない安易な方法での脂肪注入なども行われ、感染による皮膚壊死や乳癌との区別の難しいシコリの形成という後遺症を生み出しています。

 

注:悪性リンパ腫の発生:更に最近では、欧米でテクスチャータイプのバッグ(バッグの表面がザラザラしている)による悪性リンパ腫の発生も稀にあるとの報告があり、我が国でも発生しています。しかし、その因果関係は未だ不明です。

 

注:#乳癌の合併について:

シリコンに発癌性がないことは実験的にも臨床的にも証明されていますが、ハイドロジェルとくにポリアクリラミドが単体になると発癌性が懸念されています。シリコンにせよ、脂肪注入にせよ、シコリを作る可能性があるので乳癌の自己診断や早期発見を阻害することは明白です。

長期的に見て、乳癌の自己診断が遅れて、残念ながら死に至ると言う事は、稀にあるので注意が必要です。





 上左;シリコンジェル注入後の乳ガン合併例。右はそのマンモグラフィー。




下:豊胸術後乳癌を合併し、異物の影響で発見が遅れた症例。この症例は死亡した。


豊胸術と死亡との関係:既に本文中に記載しましたが、まとめます。

①    豊胸物質の血管内注入は、バッグプロテーゼではおきませんが、物質や自家脂肪の注入では、稀とは言え起こり得ます。その場合生命に関わる可能性があります。

②    乳癌の早期発見の阻害。シコリが生じた場合、乳癌の自己診断が阻害されたり、画像診断でも、早期乳癌が見落とされる可能性があります。

③    異物によるヒト・アジュバント病の罹患や、一部のバッグプロテーゼによる悪性リンパ腫の罹患は、生命予後に関わる可能性があります。

 

スクエアクリニック公式HP


参考書籍

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百束比古著 警鐘!美容医療の落とし穴――美容外科・美容医療に纏わるトラブルや後遺症集(アマゾン)


美容医療で死なないために: 美容外科・美容医療に纏わるネガティブな問題と近未来への提言



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