死に至った美容外科手術概説―美容で死ぬ無念
- HIKO HYAKUSOKU

- 2月11日
- 読了時間: 4分
百束比古#美容外科後遺症外来
現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長
Ph:03-6272-8787 E-mail:info@hiko-sq.com
15.死に至った美容外科手術概説――美容で死ぬ無念
美容外科手術によって、死ぬことがあるのは、稀にマスコミの記事になっていることから、決して冗談ではないことは周知されていると思います。
それでは、これまでに知られている事象について述べます。
知られている、と言うのは可成りの数の事象が金銭的解決で隠蔽されるからです。
① #脂肪吸引→死亡
脂肪吸引で死亡すると言う不謹慎なダジャレが酔客の間で語られているように、実際に可成りの数の実例があります。死因として多いのは肺塞栓・肺血栓です。脂肪吸引時に動脈に脂肪塞栓や凝固血が入る場合が多いようです。また、血液の吸引や大出血により、貧血から失血性ショックに陥り、対応が遅れた場合も稀にあります。とくに、顔面頸部の脂肪吸引は、術後腫脹による気道閉塞が死因になることがあります。さらに、吸引部位の感染から敗血症になり、死亡した例もあります。
② #顔面骨切り→死亡
大出血による失血性ショック、腫脹による気道閉塞があります。とくに、顎骨の骨切りが稀に死亡を招来します。
③ #脂肪注入→死亡
脂肪注入は殆どが豊胸目的と考えられる。腹部や大腿部からの、吸引脂肪を遠心分離して、注入する方法が主流と思われるので、誤って血管に注入しない限り、死に至る合併症を罹患することはないと考えます。しかし、吸引脂肪術を伴うので、そちらの合併症が起こり得る場合があります。
④ #豊胸術→死亡
脂肪注入術での合併症の可能性は前述の通りである。異物注入による合併症として、死に至る可能性のあるのは、自己免疫疾患である「ヒト・アジュバント病」の罹患であるが、
死亡例の報告は皆無に等しいです。
バッグ挿入によるが合併症では、表面がザラザラのテクスチャーバッグの挿入による、慢性リンパ腫の一種への罹患が問題とされましたが、極めて稀であり死亡例の報告はないようです。乳癌の合併ですが、豊胸患者の発癌性のある物質の注入や埋入は報告はありませんが、シコリが早期乳癌の発見を遅らせて死に至る危険や、X線などに異物が映ることで、これら画像診断を回避して、手遅れになる危険はあります。
⑤ A型ボツリヌス菌毒素(#ボトックスMT)→死亡
A型ボツリヌス菌毒素は、運動神経と筋肉の間を遮断する物質を分泌して、筋肉の運動を低下ないしは消失させる機能を利用した薬剤です。従って、表情筋に注射すれば無表情よなり、咬筋に注射すれば、咬筋の萎縮を誘導し、いわゆる「小顔」になります。
美容目的以外でも、腋窩多汗症に汗腺を司る筋肉の機能を低下させて汗の分泌を調整したり、頸部や四肢の筋攣縮や強直の緩和に使用されています。
美容外科領域での合併症としては、眉の挙上障害、左右の表情の非対称、特殊なものには、ふくらはぎの腓腹筋に足を細く見せる目的で注射して、歩行障害を来した例があります。しかし、濃度を間違えたり、注入箇所を誤れば、死亡の危険もあります。とくに、肋間筋麻痺を引き起こせば、「ふぐ毒」と同様、死に至る危険性もあります。
因みに、ボトックスは半年位で効果が減退ないしは消失します。
⑥ #脂肪除去術→死亡
これは、殆どが腹部の皮下脂肪の除去ですが、太った人の脂肪過多で皮膚ごと切除する場合です。例えば、相撲取りに多いようです。
良く起こる後遺症としては、感染や瘢痕ケロイドの形成があります。
しかし、筆者が知る限り、広範囲の脂肪除去を施行した後、重篤な蜂窩織炎を引き起こし、その処置が手遅れで患者を死亡させて、施術医が逮捕された例があります。
スクエアクリニック公式HP
警鐘!美容医療の落とし穴: 〜美容外科・美容医療に 纏わるトラブルや後遺症集
美容医療で死なないために: 美容外科・美容医療に纏わるネガティブな問題と近未来への提言
北岡冬木全詩集
#美容外科後遺症外来 #脂肪吸引 #顔面骨切り #脂肪注入 #豊胸術 #ボトックス #脂肪除去術




コメント