番外特別コラム
- HIKO HYAKUSOKU

- 13 分前
- 読了時間: 3分
百束比古#美容外科後遺症外来
21.番外特別コラム
#子供の美容医療(#子供の美容外科)―医学的問題点
姓名:百束比古(ひゃくそく・ひこ)
現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長
Ph:03-6272-8787 E-mail:info@hiko-sq.com
美容医療の低年齢化が進んでいるようです。以下に、事象を箇条書きにして問題点を指摘します。ここでは、小児の定義は個人差もあるので、思春期以前とします。
小児の脱毛
脱毛は、永久脱毛であれば、体毛の発生する幹細胞を焼灼し、その近くにある汗腺の発汗への影響もあり、スポーツなどをする成長期に必ずしもよい影響があるとは考えられません。また、焼灼による発癌性の可能性も、長期の観察が未だ不十分なので、皆無とは断言できません。
小児の二重術
確かに、子供とくに女児の間で、極端な一重瞼がいじめの対象になることも危惧されるので、親が抵抗出来ないこともあるかもしれません。とくに、母親が嘗て二重術を経験している場合は、親子が似ていないことも負い目になるでしょう。
しかし、子供に対する安易な妥協のすべてが、とくに精神的な発育に良い影響を与えるとは限りませんし、成長すると二重になることもあるので、本人が責任を持てるまで手を加えない方がいいと思います。
小児の隆鼻術
絶対に行うべきではありません。鼻骨や鼻軟骨は二十歳くらいまでは、顕著に成長するので、これに侵襲や圧を掛ける鼻の美容手術は禁忌です。
小児のレーザー照射
病的な色素異常、例えば色素性母斑、扁平母斑、太田母斑、単純性血管腫、疣状母斑、などの治療法として、レーザー照射療法は認められています。しかし、悪性の疑いはないか、どのレーザー照射が正しいか、皮膚科や形成外科の専門医の診断を必ず仰いでください。
小児のIPL,やレーザートーニング
小児にそのような美肌目的の方法は必要ありません。却って若い肌を痛める危険性があります。
小児の顔面骨切り
人間の骨の発達は、成人になるまで続きます。従って、小児期の顔面骨切りは避けるべきです。ここで、最も問題とされるのは、顎骨の反対咬合です。永久歯の完成した段階で、歯列矯正するか、骨切りも併せて行うか、の判断は矯正歯科医に委ねる事も必要です。
小児のフィラー注入
問題となるのは、吸収性のフィラー(ヒアルロン酸など)を、小児の鼻根部に隆鼻目的で注入することではないでしょうか。隆鼻術の項で述べたように、成長期の鼻骨の圧迫になるようであれば、避けるべきです。少なくとも、保護者を離れる年齢までは、行うべきではありません。
小児のボトックス™
しわとり目的のボトックスは小児には必要ありません。
結論とまとめ
病気治療の必要性以外は、小児には美容手術も機器による美容医療も、小児には行うべきではありません。まず、形成外科専門医に診察を受けてから要否を判断してください。それを経ずして、いきなり美容クリニックにかかるのは、賢明ではありません。
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