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医学・医療における美容外科の位置――美容外科は医学か
百束比古 # 美容外科後遺症外来 現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長 Ph:03-6272-8787 E-mail: info@hiko-sq.com 6 .医学・医療における美容外科の位置――美容外科は医学か 医学・医療とは、人々の病気・怪我を治し、苦痛を取り去り、生命を生き永らえさせる、などの目的の下、医師を始めとする医療従事者が協力して行う仕事である。 では、美容医療はどうか? 美容嗜好は病気ではないのか? 老化はどうか? 本人が思う醜状(敢えて不適当用語を使うとして)は社会的な苦痛もあろうし、人が見てより美しいものになりたいと言う願望は本能的な希求であろうし、老化・劣化はできれば避けたい容貌変化であろう。 さらに、これらに医学的管理がないとカルトや占いの餌食になり易いのではないか。そこに詐欺まがいの金銭的関与が生じる危険があり、既に闇で行われているきらいがある。 これは私の持論であり、対する種々の意見があろうが、精神疾患が医療の対象である限り、美容嗜好も医療の対象でなくてはならないと考える。...

HIKO HYAKUSOKU
2 日前読了時間: 2分


美容皮膚科とは---,切らない美容医療
百束比古 # 美容外科後遺症外来 姓名:百束比古(ひゃくそく・ひこ) 現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長 Ph:03-6272-8787 E-mail: info@hiko-sq.com 5. # 美容皮膚科 とは---# 切らない美容医療 現在行われていると思われる美容皮膚科がどこまでかは分かりませんが、いわゆる「切らない美容医療」について概説します。 ① # レーザー の開発 いわゆる「切らない美容医療」が、世に出たのはレーザーなどの美容対応器械の開発によるところが大きいと思われます。1970年代には嘗て兵器として開発されたレーザー光線が、医療用にも応用可能とされて、テスト試用されてきました。しかし、当初のレーザーは照射時間のコントロールができず、大くの熱傷を合併症として生み出してきました。 それが、1980年代になって、マサチューセッツ工科大出身の米国の皮膚科医ロックス・アンダーソン博士が、Q-switch という画期的な照射時間調整方法を発明して以来、飛躍的な発展を遂げました。...

HIKO HYAKUSOKU
11月13日読了時間: 4分
直美とはー医療の回転寿司チェーン化
百束比古 # 美容外科後遺症外来 姓名:百束比古(ひゃくそく・ひこ) 現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長 Ph:03-6272-8787 E-mail: info@hiko-sq.com 3. # 直美 とはー医療の回転寿司チェーン化 まず、「直美」とは、2年間の臨床研修終了後に、どこの大病院にも所属せず、いきない美容外科に入職することです。実際、臨床研修と言っても、外科系だけえはなく、内科系その他の科にも義務的に回らなくてはならず、必ずしも外科系だけに特化してはいません。 一方、従来寿司職人は、一人前になるまで、熟練の大将のいる寿司店で、10年以上修行して初めて認められて、のれん分けをされて自分の店の開店に至る、という道筋であったはずです。 しかし、寿司屋の回転ずしチェーン化が始まって、多くの寿司職人を育てる必要ができました。そこで、「わざ」のマニュアル化で即席に職人を育て上げて、次々と展開するチェーン店に配置する必要ができたのです。これはある意味職人養成の革命であります。勿論良い職人の育成もできるのでしょうが、老

HIKO HYAKUSOKU
10月30日読了時間: 2分
百束比古 美容外科後遺症外来
姓名:百束比古(ひゃくそく・ひこ) 現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長 Ph:03-6272-8787 E-mail: info@hiko-sq.com 2. 医師の進路と美容外科の関係―卒後教育の実態 (1)医学部に入った後の大学での教育について 医学生は、高校卒業後入学試験の受験資格が与えられます。しかし、多くの医学部は偏差値が高く、面接での当たりはずれもあり、現役での合格は容易とは言えず、2浪、3浪が当たり前のようです。 そして無事合格して入学すると、最初の1年間は昔の2年間の進学過程と同じく、殆ど医学以外の教養を学びます。そして、2年以後は医学の基礎科学を、更に臨床医学を学び、4年生の最後に「CBT」と言って、臨床実習に進めるかの試験を受けます。5年目は「BSL」で、病院で医師の指導のもと、患者さんを教材にして、臨床医学の実地教育を受けます。そして、6年目は国家試験の勉強が主になります。 卒業試験を突破したら、目出度く卒業し、前後して医師国家試験を受験します。合格すれば「医師」の国家資格を得ることができ

HIKO HYAKUSOKU
10月23日読了時間: 5分


美容外科・#美容医療後遺症の種類概説
1. 美容外科・# 美容医療後遺症 の種類概説 (1) 二重術(重瞼) 二重の幅が広すぎる。 左右差がある。 上瞼の脂肪の取り過ぎで瞼が凹んでしまった。 埋没法で糸が取れてしまい戻った。 左右差の実例 (2) 目頭切開(内嘴形成) 開きすぎ。 キズアト(瘢痕)が目立つ。 (3) 下瞼のしわとり 睫毛の数がまばらになった。 キズアトが目立つ。 (4) 下瞼の脂肪取り 睫毛下切開から取った場合:術後出血のドレナージが不十分で球後血腫になり、視力障害が遺った。 結膜切開の場合:切開部を縫わなくて脂肪が脱出してしまった。 (5) 鼻を高くする手術(隆鼻術) ① シリコンプロテーゼ挿入の場合 望んだ結果ではない。 少し曲がっている。 異物反応で鼻尖部に発赤がある。 シリコンが異物反応で発赤→露出した実例 ➁ 耳介軟骨挿入の場合 十分な高さが得られなかった。 凸凹していたり、曲がっていたりする。 軟骨採取部のケロイド形成。 ➂ フィラー注入の場合 非吸収性異物による変形や異物反応による発赤 非吸収性フィラー注入後の鼻根部の発赤・変形

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10月16日読了時間: 3分


新規X版 百束比古 美容外科後遺症外来
改めて自己紹介です。 姓名:百束比古(ひゃくそく・ひこ) 現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長 Ph:03-6272-8787 E-mail: info@hiko-sq.com 前職:日本医科大学形成外科大学院教授、日本医科大学付属病院形成外科・...

HIKO HYAKUSOKU
10月9日読了時間: 4分


私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった#形成外科・美容外科の裁判事例概説。(個人名は伏せます。)
# 人工物注入 による# 豊胸術の後遺症 ―1.# 乳癌 の合併 人工物、例えば古くはワセリンやパラフィンなどの炭化水素あるいはシリコンジェル、新しくはアクアフィリングすなわちポリアクリラマイドハイドロジェル、ヒアルロン酸などが注入剤として使用された。これらのフィラーは必ず...

HIKO HYAKUSOKU
9月25日読了時間: 2分


私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった#形成外科・美容外科の裁判事例概説。(個人名は伏せます。)
7. # 鼻骨骨折 の見落とし 陳旧性鼻骨骨折(古い鼻骨骨折)があったにもかかわらず、見落としてフィラー注入による隆鼻術を行って、鼻の変形を残した、と言うトラブル症例に遭遇したことがある。 これは、美容クリニックにレントゲン撮影の設備がなかったことと、術前の問診と触診の不...

HIKO HYAKUSOKU
9月18日読了時間: 2分
私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった#形成外科・美容外科の裁判事例概説。(個人名は伏せます。)
6. 脂肪融解剤 による巨大潰瘍 メゾセラピーなどの呼称で、脂肪を融解する注射製剤と言うのが流通しているが、その合併症は悲惨である。 私が診察した後遺症例は、両側の大腿部に多分「脂肪融解剤」と称する薬剤を注入されて、脂肪どころか皮膚までも融解してしまい、巨大な皮膚潰瘍を被...

HIKO HYAKUSOKU
9月11日読了時間: 1分
私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった#形成外科・美容外科の裁判事例概説。(個人名は伏せます。)
5. 熱傷治療時に使用した薬剤からの# C型肝炎 感染 熱傷の治療では、皮膚の移植が必要な事が多いが、移植した皮膚を生着させる3原則には、「圧迫、止血、固定」がある。特に、止血は極めて重要で、大きな出血点は電気メスで焼灼し、びまん性の出血はアドレナリン含有生理食塩水を湿...

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9月4日読了時間: 2分


私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった形成外科・美容外科の裁判事例概説
4.# 非吸収性異物のシコリ形成 による# 鼻変形 隆鼻術(鼻を高くしたり鼻筋を通す手術)では、従来シリコンプロテーゼや耳介軟骨を挿入する方法が主流だったが、ヒアルロン酸などのフィラーを注入する方法も選択される。 そこで、ヒアルロン酸では吸収されて、時に追加注入が必要なこと...

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8月28日読了時間: 1分
私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった形成外科・美容外科の裁判事例概説
3. # 糸リフトの後遺症 ―感染 切らないフェイスリフトということで、埋没糸を下口唇から口角の横の部分と、コメカミ付近に埋没糸を通し、皮下組織を吊り上げる方法が「小顔形成」として、「フェザーリフト」などと称して盛んに宣伝され行われています。...

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8月21日読了時間: 2分
私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった形成外科・美容外科の裁判事例概説
私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった 形成外科・美容外科の裁判事例 概説。 (個人名は伏せます。) 文責:百束比古 2, 顔面美容外科手術の術前IC不足 美容外科手術と言うのは、手術の効果が、「思った結果と違う」、「もっと素晴らしい結果が得られると思った」、「言われ...

HIKO HYAKUSOKU
8月14日読了時間: 2分


私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった形成外科・美容外科の裁判事例概説。
15.私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった# 形成外科・美容外科の裁判事例 概説。(個人名は伏せます。) 私が、日本医科大学形成外科大学院教授(1995-2015)水道橋スクエアクリニック(1997-現在)に体験した、形成外科・美容外科領域のトラブル事例のうち、裁判...

HIKO HYAKUSOKU
8月7日読了時間: 2分


切らない美容医療後遺症の実際
1.#顔面フィラー注入の後遺症 顔のシワ取り、下眼瞼のゴルゴライン、下口唇のマリオネットライン、法令線や水疱瘡後の凹みなどをフィラー(注入剤)で充填する施術後のトラブルがあり得ます。フィラーのほとんどはヒアルロン酸やコラーゲンなどの数ヶ月から1年で吸収される物質なので、期待...

HIKO HYAKUSOKU
7月31日読了時間: 4分


美容外科後遺症の実際
この項目は実際はかなり膨大になるので、掻い摘んで箇条書きにする。なお、フィラなどの注入や糸リフトによる後遺症は、# 切らない美容術 なので、次項で述べる。 ⑤ #整鼻術 隆鼻以外の鼻の形の美容手術は、鼻のnotchの削り、鼻翼の縮小や鼻孔底の狭小化、などがあるが、not...

HIKO HYAKUSOKU
7月24日読了時間: 5分


美容外科後遺症の実際
この項目は実際はかなり膨大になるので、掻い摘んで箇条書きにする。なお、フィラーなどの注入や糸リフトによる後遺症は、# 切らない美容術 なので、次次項で述べる。 ① 二重にする重瞼術 一番多いのは、 左右差 であり、多くは半年位の経過観察であまり気にならなくなる。それで...

HIKO HYAKUSOKU
7月17日読了時間: 3分
局所麻酔の基礎知識
麻酔には、大別して全身麻酔と局所麻酔があり、前者は意識を喪失するが後者はしない。全身麻酔は、設備が整った施設で標榜医が行うが、多くの美容医療は一般の医師が局所麻酔で行う。 かいつまんで言うと、# 下手な局所麻酔 とは;痛い、効かない、あちこち刺す、沢山の麻酔剤を使う。である...

HIKO HYAKUSOKU
7月10日読了時間: 3分
脂肪吸引の基礎知識と危険性
余分な皮下脂肪を吸い取って部分痩せする方法には、「脂肪融解注射」「冷凍式脂肪壊死」「脂肪吸引」があるが、最も即効且つ確実な方法は「脂肪吸引」である。 脂肪吸引法は1980年頃、欧州で開発され部分痩せの方法の1つとして、美容外科の世界を席巻しました。孔(あな)の開いた棒状のカ...

HIKO HYAKUSOKU
7月3日読了時間: 2分


豊胸術の基礎知識。
豊胸術の歴史について記載する。 1. パラフィン、ワセリン、シリコンジェル注入の時代 :戦後の日本では、異物の注入による豊胸術が半ば闇で行われ、異物もパラフィン・ワセリンなどの炭化水素から、シリコンジェルに至り、シコリの形成や変形、異物の皮膚への染み出し、自己免疫疾患である...

HIKO HYAKUSOKU
6月26日読了時間: 2分
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