顔面の皮膚の下にある危険な組織と危険な合併症
- HIKO HYAKUSOKU
- 11 分前
- 読了時間: 2分
顔面の皮下の解剖に精通していない俄か美容外科医は危険である。糸リフトなど太い注射針を盲目的に刺入する方法や、ヒアルロン酸も含めてフィラーを注入する場合は、顔面の神経や血管の位置を十分に知っていないと、不可逆的な合併症を遺す危険がある。その点、#形成外科では#顔面骨骨折、#顔面熱傷再建、顔面の癌の摘出再建、#マイクロサージャリーなど、顔面の皮下解剖の研修の機会が多い。従って、そう言う経験を経ないと、顔面の美容外科は危険である。
以下に私の後遺症外来で経験した、信じられない様な美容外科の合併症について列挙する。下図は参考にして欲しい。
① #顔面神経側頭枝損傷による眉毛挙上障害
② #顔面神経下顎縁枝損傷による下口唇変形
③ #法令線の顔面動脈に#フィラー注入して、鼻翼や頬部の皮膚壊死
④ 眼動脈にフィラー注入して失明
⑤ 二重手術後の#球後血腫による失明・視力障害
⑥ 下眼瞼の脂肪除去後の眼窩内血腫による視力障害
⑦ 鼻尖部のフィラー注入やシリコンロッドによる皮膚壊死・変形
⑧ 顔面に非吸収性フィラー無差別注入による多発性のシコリ・変形



フィラーによる障害(上:15年前に前額部、鼻根部などに成分不詳のフィラー注入され、徐々に顔面全体の腫脹を生じた例。下:10年前に鼻に注入されたフィラーによる鼻尖部の発赤と変形。)
#形成外科 #顔面骨骨折 #顔面熱傷再建 #マイクロサージャリー #顔面神経側頭枝
#顔面神経下顎縁枝 #法令線 #フィラー注入
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