直美とはー医療の回転寿司チェーン化
- HIKO HYAKUSOKU

- 12 分前
- 読了時間: 2分
百束比古#美容外科後遺症外来
姓名:百束比古(ひゃくそく・ひこ)
現在の所属:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門院長
Ph:03-6272-8787 E-mail:info@hiko-sq.com
3. #直美とはー医療の回転寿司チェーン化
まず、「直美」とは、2年間の臨床研修終了後に、どこの大病院にも所属せず、いきない美容外科に入職することです。実際、臨床研修と言っても、外科系だけえはなく、内科系その他の科にも義務的に回らなくてはならず、必ずしも外科系だけに特化してはいません。
一方、従来寿司職人は、一人前になるまで、熟練の大将のいる寿司店で、10年以上修行して初めて認められて、のれん分けをされて自分の店の開店に至る、という道筋であったはずです。
しかし、寿司屋の回転ずしチェーン化が始まって、多くの寿司職人を育てる必要ができました。そこで、「わざ」のマニュアル化で即席に職人を育て上げて、次々と展開するチェーン店に配置する必要ができたのです。これはある意味職人養成の革命であります。勿論良い職人の育成もできるのでしょうが、老婆心ながら、基礎ができていないのが一寸心配です。
美容医療の世界も同様の風潮になりました。レーザーなどの器械を使う美容医療の範疇ではそれも仕方がないのですが、メスを使う美容外科手術では、外科系の研修を数年でも受けていないと、いざとなった時患者さんの変化や合併症に咄嗟に対応できず、極めて危険です。寿司職人の育成とは違って、命を与る職業ですから、医療現場や生命の修羅場を知らない生半可な教育では心配です。
以上私の経験上、直美と言う臨床医の進路には批判的と言えますが、長年の修行が報われない、現状の保険診療(教授も研修医も点数は同じ!)では、奴隷のような下積みを10年も我慢しても安月給なら、早くから高給の取れる直美の魅力には贖えないのかもしれません。その意味で、専門医制度も学位も形骸化していると思います。
スクエアクリニック公式HP
警鐘!美容医療の落とし穴: 〜美容外科・美容医療に 纏わるトラブルや後遺症集
美容医療で死なないために: 美容外科・美容医療に纏わるネガティブな問題と近未来への提言
北岡冬木全詩集
#美容外科後遺症外来 #直美



コメント