私が鑑定書・意見書を書いたり、裁判に関わった#形成外科・美容外科の裁判事例概説。(個人名は伏せます。)
- HIKO HYAKUSOKU
- 2 日前
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5. 熱傷治療時に使用した薬剤からの#C型肝炎感染
熱傷の治療では、皮膚の移植が必要な事が多いが、移植した皮膚を生着させる3原則には、「圧迫、止血、固定」がある。特に、止血は極めて重要で、大きな出血点は電気メスで焼灼し、びまん性の出血はアドレナリン含有生理食塩水を湿したガーゼを敷いて圧迫する。
ところが、1980年代に某薬品メーカーによって「フィブリン糊」が開発され、盛んに「止血」や植皮床と植皮片との固着に使用された。その製剤が実は「C型肝炎ウイルス」に汚染されていたと分かったのは、10年位後であった。
その当時に皮膚移植を受けた患者の多くが、C型肝炎に罹患したり、それが原因で肝臓がんに罹患して、命を落とす場合もあった。
多くの訴訟があり、メーカーは各数千万円の賠償を求められている。
筆者の意見:現在美容手術で、多くの「注入物」が使われているが、安全の保障はだれがするのだろうか。違法や注入禁忌の薬剤を体内に入れた場合の、医師の責任は重大であり、医師免許剥奪位の刑罰は必要と考える。
スクエアクリニック公式HP
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#形成外科 #C型肝炎感染
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