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色素性疾患(シミ、あざなど)の基礎知識。

  • 執筆者の写真: HIKO HYAKUSOKU
    HIKO HYAKUSOKU
  • 6月12日
  • 読了時間: 2分

レーザー機器などの発達によって、ある種のシミやあざが切らずに治療できるようになった事は、人類にとって福音といっても大げさではないだろう。

しかし、シミやあざ(色素性疾患)には様々な種類があって、すべての治療がレーザーでできるものではない。そればかりか、稀にある#黒子と区別の難しい#皮膚がんでは、誤ってレーザー照射などしようものなら、急速な転移を促し、死期を早めたりする取り返しのつかない誤治療になる。

そこで、美容外科医は「直美」ではなく、十分な形成外科学、皮膚科学の卒後研修は必須である。

ここでは、実例を示しながら、レーザーなどで切らずに治せるシミ、あざと、照射に慎重あるいは禁忌のしみ、あざを、概略医学的に説明する。


①    レーザーなどの光治療で良くなる可能性のあるシミ、あざ。

老人性色素斑

脂漏性角化症

太田母斑


②    レーザーなどの光治療は慎重対応のシミ、あざ。

扁平母斑

青色母斑・異所性蒙古斑

黒子(ほくろ)

 *扁平母斑は保険適応もあり、有効とされるが、まだら状になったり、無効の場合もある。


③    レーザーなどの光治療は禁忌に近い慎重対応のシミ、あざ。

肝斑

 *レーザーの種類や照射方法によっては有効の可能性がある。

 

④    レーザーなどの光治療は禁忌のシミ、あざ=皮膚癌

基底細胞癌

有棘細胞癌(ボウエン病=有棘細胞癌 in situ)

悪性黒色腫,

悪性黒色腫in situ

(注:in situ=表皮内癌)


⑤    では、それらはいかなる治療法を選択するか。

植皮

液体窒素圧抵

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 顔面の巨大色素斑(左)植皮後成人時(右)レーザーでは消えないし、極くまれに悪性化もあるので植皮を選択した。

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顔面の単純性血管腫。Vビームレーザーの照射前後。(グリーンウッドスキーンクリニック立川・青木律院長提供)

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レーザー禁忌の皮膚癌。基底細胞癌(左)ボーエン病(中)悪政黒色腫in situ(右)


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#色素性疾患 #シミ #あざ

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